2007年 12月 25日
créche
今年は忙しくてクリスマスの飾り付けをはじめておさぼりしてしまいました。が
我家らしいクリスマスを過ごすことができたので、結果オーライとしましょう。
パリのサン・ジェルマン・デ・プレ教会では、今日、イエスが中央のマリア様の前に置かれます。この飾りは、イエスが生まれた時の馬小屋のシーンが再現されていて、クレーシュ、と言います。幼稚園、中高とカトリックの学校に通っていたので、クリスマスには見慣れた光景ですが、それぞれの教会によって、毎年、趣向が凝らされるようですね。
サン・ジェルマン・デ・プレ教会は、パリで一番古いロマネスク(ローマ風)様式の教会です。この界隈(カルチェ・ラタン)にはロマネスク様式の建物が数多く残っています。次回の連載でも取り上げていますが、ロマネスクの魅力は、発想の豊かさと温かさ、でしょうか。好きですね。
542年、フランク王ヒルデベルト1世により、当時はまだ野原だったこの場所に修道院が建てられる。4年後、パリの司教ジェルマンが葬られると、サン・ジェルマン・デ・プレ(原野の聖ジェルマン)と呼ばれる。
ちなみに、聖ジェルマンは、5月28日の守護聖人。知に秀で、徳に優れ、情熱家であった中世の司教に守られているサン・ジェルマン・デ・プレ。ここに来ると(大きく言うと左岸)、パリに魅せられるのは、パリの地霊(ちれい)たちの仕業だと思う私です。
by cocobear-riko
| 2007-12-25 12:04
| 6e
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