2019年 08月 13日
La canicule 2019 en France
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令和初の渡仏、40回目となった節目のフランスから帰国してはや2週間!フランスで果たせなかったノルマ(クマ用の着物・土佐紬土器)は達成。
節目のフランスはなんとも印象的な滞在だった。なんといっても筆頭は、観測史上最高気温、70年ぶりに酷暑を記録した42.6度の暑さを体験したこと!そんな中、ピンチャ(ヨガ)が出来るようになったり、パリを5回離れて小旅行したり、建国記念日の軍事パレードや花火も思いがけず楽しむことができた。納品に訪問したギャルリ・ヴィヴィエンヌも美しくリニューアルされ、パリに終わりなしと実感。会いたい友達とも会えて💕
いままで特記しなかったけど、10回目は2008年10月、サロン・デュ・ショコラ、パリの街角動物は既にスタート、帽子職人エステルに出合う。20回目は2012年10月、サロン・デュ・ショコラ、ルーアン、kikiちゃん宅訪問。30回目は2015年10月、サロン・デュ・ショコラの前にベルギー小旅行、延泊でミカちゃんに会いにロンドン日帰り。節目に相応しい思い出ばかり。
「パリの街角動物2019夏」調査集計終了~
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今回のホテル(前半)はパーフェクトだった。全てが私好み。
Brach Paris
1-7 rue Jean Richepin 75016
※「パリの街角動物」100頁参照
羊頭部の彫像に畏怖感を感じた建物が目の前に!
パークヨガしたかったけど、ピンチャを定着させたかったので、ホテルの部屋で自主連。場数を踏みながら初めて支えなしでピンチャが出来た!やはり広くてふかふかのジュータンがある部屋が倒立初心者には不可欠。
今回も、美しきパリのパサージュ…ギャルリー・ヴィヴィエンヌのジュソーム古書店に新作を納品へ。
ずっと改装中だったギャルリー・ヴィヴィエンヌ。春に伺った時は、壁が一部ラデュレ色になって、フランソワさんも複雑な表情をなさっていたけど、、工事の足場が撤去され、ガラス天井から降り注ぐ日差しが、ポンペイ様式の装飾や幾何学模様のモザイクを美しく照らし、エレガントさに磨きがかかった印象。
新作を喜んでくださり、すぐにディスプレイしてくださったフランソワさんに感謝。さっそく日本から観光にいらした方が声をかけてくださり、作品も丁寧にみてくださり嬉しかった。
ところで、ギャルリ・ヴィヴィエンヌは、建築家フランソワ・ジャン・ドゥラノワが描いた計画に基づいて、1823年、ギャルリ・マルショーによって建設。13番地にはフランソワ・ヴィドック(世界初の探偵。パリ警視庁の前身)の事務所があったそう。その話をすると、フランソワさんが、貴重なヴィドックの初版本『ヴィドック回想録 Mémoires de Vidocq』(1827年)を見せて下さった。
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7月13日はバスティーユ牢獄襲撃に由来するフランス革命を記念した Fête Nationale Française 建国記念日🇫🇷
数年前に軍事パレード(陸・空・海)とエッフェル塔から上がる花火を楽しんだことがあるけど、今回は2回目。 今年は花火だけの予定だったけど、デファンスと凱旋門の間に絶好の撮影ポイントを発見!遠くの方から La patrouille de france 戦闘機の姿を捕らえ、見返って凱旋門を通過する戦闘機とトリコロールも撮影できた。
夜はパリ友ちゃんと花火を鑑賞。本当は王道シャン・ド・マルスからコンサートと花火を楽しむ予定だったけど、会場周辺があちこち通行止めになっていて、どこに行くにも大回り!重たいピクニック用品を持ったままでは無理だと判断し、トロカデロで待機することに。今年の花火のテーマは「Les Fédérations 連盟」 フランスの花火は大人の色気を感じる。大輪の花火を間近で浴びて興奮、大いに楽しんだ。
今日は早起きして、パリ友さんの提案で、ピカルディー地域、お初のアミアンへ行くことに。
アミアンは、パリから車で2時間。1802年、ナポレオンとイギリス軍との平和条約(アミアンの和約)が結ばれた街。13世紀に建てられたアミアンのノートルダム大聖堂は、フランス最大級のゴシック建築。そのスケールの大きさは写真にはおさまりきれない。
大聖堂の横には、フランスのファーストレディ ブリジット・マクロンのご実家、老舗チョコレート店が(ブリジッドさんも末っ子さん)!デジュネはピカルディー地方独特の「湿地」という名のレストランにて。湿地菜園で作られた野菜の美味しかったこと。
デジュネの後は、街の北部に設けられた広さ約300ヘクタールのオルティヨナージュへ。オルティヨナージュ内に張り巡らされた運河をボートで水上散歩(30分ちょっと)。なんとも穏やかなひととき。アミアンの街も可愛らしくて、すっかり気に入ってしまった。
ギャラリー・ラファイエットで「マカロン教室」を開催しているのを知りさっそく参加。マカロン人形「マリコロン」はつくっているけど、本物?は初めて。
コキーユと呼ばれるマカロンの生地をつくり、生地が乾く間にガナッシュ作り。ガナッシュクリームをマカロン生地に挟んで出来上がり。同じフロアーのスタバで初めて作ったマカロンをさっそく試食。美味しぃ😍
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ホテルからセーヌに出たらノートルダム大聖堂が目の前。買い物がてらノートルダムを一周。いったいいつまでベールに覆われるのか…と思っていると…大聖堂上空にうっすらと虹が。。🌈
※大聖堂は鉛問題で再びベールに覆われることに。。(2019年8月10日の新聞より)
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大好きなアンティーブ(正確にはカンヌとアンティーブの間に位置するジュアン・レ・パン)でジャルフェスティバルが開催されることを知りすぐに予約!
1930年代にアメリカ人富豪が気に入って住み着いたというジュアン・レ・パン。ジャズが根付くはず。フェスティバルは今年で59回目!今まで知らなかったことを悔いる。
紺碧の地中海が黄昏色に染まる中きフェスティバルは開始予定を大幅に過ぎw スタート、終わったのは日を跨いで1時近く。本命のDiana Krallまで眠かったけど、Eli Degibri Qtetのこれぞジャズな演奏、Candy Dulferのパワフルなサックスetc きっとこの瞬間を忘れない。。ダイアナのアンコールは『Cry Me a River』
翌日は、浜辺で早朝ヨガ。リリアンさんのレストランでの美味デジュネ(リリアンさんの新店舗は私が食べたのレストランの隣のカフェだった;)。大好物のVezianoでは店主のJean-Paulさんに初めてご挨拶。アンティーブではずっと浴衣で過ごしていたら、ホントにたくさんの皆さんに声をかけられ、荷物を持ってくださったり、目的地の近くまで一緒に歩いてくださったりと、小さな文化交流。ほとんどが老若マダム。南仏マダムは強くて優しいのだ。
20日間の滞在だったので、スロウな日も。
くまモン利用許諾事務局から「ぬいぐるみ(くまモンver)」の許諾が下りたとの知らせがきたので、ちょうどホテルの近くにパリ造幣局があり、スタジオアルクールのプリクラ?が設置されているのを前からチェックしていたので、お祝いに1枚撮ってみた。本家で撮ると桁が違うので、1枚10ユーロは、一度は撮ってみる価値があるかも?
パリのノートルダムはノートルダム・ド・パリだけにあらず!
狩猟ついでにずっと行ってみたかった14区の鉄の教会 Église Notre-Dame-du-Travail(労働者のノートル・ダム教会)へ。
鉄の教会は、サン・ジャン・ドゥ・モンマルトル教会だけかと思っていたら…1902年、Jules Astruc Godefroy設計。1900年のパリ万博以降、このモンパルナス地区に定住した土木労働者、職人、工場労働者を労うために設置。不思議と落ち着く空間。。
クリエーター仲間、同じ九州出身の智ちゃん家に遠征。
Nointel-Moursは、パリの北、アミアンとの中間くらいに位置する街。もちろんお初。北駅からSNCFに揺ら。城下町の落ち着いた可愛らしい街。石造りの家は天然のクーラー(奇しくもフランス観測史上最高気温を記録した日だったけど、快適だった)。
中庭で美味しいデジュネをいただき、初ハンモック(おろしたて)で遊びながら猫ちゃんたちと戯れる。農業国フランスらしい気取らないでも抜群に雰囲気のある日常の光景。智ちゃんの自然体でセンスのよい暮らしぶりを見て「この環境にして素敵な作品たち」と納得❣️
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Un beau couché de soleil✨
パリは暑い日が続いたけど、その分、夕日が綺麗だった。。
リニューアルオープンしたロマン派美術館(リベンジ!)とバルザック美術館(庭園部分)へ。
◯9区のヌーヴェル・アテネ(19世紀の作家たちが足しげく通った文学カフェにちなんだ名前)と呼ばれる地区にあるロマン派美術館。ドラクロワ、ジョルジュ・サンド、ショパンといった19世紀ロマン派の知識人と芸術家がこの館に集っていた。その縁の品々がこじんまりと展示してある。やはり興味深かったのは、ジョルジュ・サンド(1804~1876)ゆかりの品々。芸術家として最も輝かしい時期を過ごしたノアン・ヴィックを描いた絵画、手作りのアクセサリー(娘へ)、サンドの亡骸から切り取られた髪の毛が入ったチャーム、愛用の宝石、直筆の手紙などなどなど。ノアン・ヴィックを旅した話を係りのマダムにしたら、珍しかったのか、いろいろと説明してくださった。カフェが空いていたらゆっくりしたかったところ。
◯昨日はまた文学館巡りになってしまった。お次はフランスが誇るオノレ・ド・バルザック(1799~1850)が暮らしたパリ16区の邸宅へ。エッフェル塔を望む庭園(カフェを新設予定)で暫し撮影。これで3区のユゴー美術館に行けば、パリの三大文学館巡りになったのだけど、いずれにしても、とても静かで落ち着く場所。
昨夜はパリ友さんとディネ。日本人にはあまり知られていない? 私も街歩きで何度も前を通っているのに、こんなところにこんな素敵な空間があったとは!
サン・ジェルマン大通り。旧お屋敷を改造したラテンアメリカ館の中にあるレストラン。友達がテラス席を予約しておいてくれて(雨のリスクがあったので屋内テラスへ)、優雅でかけがえのないひととき。お食事もサービスも全てに感じかよくとても美味しかった。話しに夢中で素敵な庭園を撮影し損なった。また次回があるということで。
他、パリで食べた美味しいもの😋
シリル・リニャックは外せない!でも、、 Le Quinzième とデ・プレのパティスリーは早くも閉店。。飛ぶ鳥を落とす勢いで次から次に店舗を拡大していったシリル・リニャック。想うところがあった模様。贔屓のデ・プレの二店舗も、、味はもちろん美味しかったけど、、スタッフの態度が・・・ちょっと心配になった。。
Equipe Cyril Lignac に何があった。。!?
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シャンパーニュ好きな私がずっと行きたかったお祭り。今年はタイミングが合い参加することができた。
la Route du Champagne 2019
年に一度シャンパーニュ地方で開催される『シャンパーニュ街道祭り』
6つの村の15のシャンパンセラーが開放(毎年、持ち回り。∴飽きることがない)、すべてのセラーでシャンパーニュのテイスティングや購入をすることができる魅力的なお祭り。予定していた全てのカーヴで試飲(試飲とは思えない量)、一軒目から、生産者の方々や周りの方々と陽気に乾杯。着物(浴衣)で小さな文化交流も。シャンパーニュの概念が覆った幸せすぎる一日だった。日本でももっとシャンパーニュが気軽に飲めるといいな。試飲用のグラスはお土産。機会があれば毎年訪問したい。
試飲したカーヴ
🥂Polisy
Champagne Aline Juvenelle
Champagne Corinne Moutard
Champagne François Brossolette
Champagne Joël Martin & Fils
Champagne André Beaufort
🥂Merrey-sur-Arce
Champagne Devaux
🥂Bar-sur-Seine
Champagne Albin Martinot
他にも…シャンゼリゼに出来たワンランク上のモノプリとギャラリー・ラファイエット(地下食品は夜中も営業)は使えそう。久しぶりの買い物目的で歩いたモンターニュ通りも楽しかった。蚤の市でも素敵な出合いがあった。ル・ランシーのノートルダム教会(鉄筋コンクール建築では最大級)はまた次回(E線が動いていなかった)。
Au revoir💖