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私的ルーヴル八十八宝めぐり③古代エトルリア・古代ローマ篇

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2004年1月発行
芸術新潮「精選!ルーヴル八十八宝めぐり」

美術史家の小池寿子さんがルーヴルの常設展示3万6000点から88点を選りすぐり、古代エジプトからドラクロワまで、効率よく楽しく回れるよう秘密の急所を伝授した永久保存版。私のルーヴル鑑賞におけるバイブル。そのバイブルをナビに、今春、私的ルーヴル八十八宝めぐりを実現(12年ごし・・)!

本来ならパリの街角動物のまとめが先だけど、12年ごしとあっては・・ここはルーヴルを優先!余韻に浸りつつ健忘録。

結局、2日間に渡り、88のうち74の宝をみることができた・・
今回、作品のメンテナンス、貸出、入れ替えなどもあり、全てを網羅できなかった。古代エトルリア・古代ローマに至っては、5つのうちひとつしか見ることができなかった。




私的ルーヴル八十八宝めぐり③古代エトルリア・古代ローマ篇_e0082110_025871.jpg

≪エウダイモンのミイラと肖像≫
エジプト・アンティエノ 2世紀
リネン
蜜蝋画

ローマ支配下にあってもなおエジプトで作り続けられていたミイラ。晩年は、棺も石棺から木棺になり、このエウダイモンのミイラのように、蜜蝋で描かれた死者の生前の肖像画が、ミイラの頭部を覆った。死者の顔に生き写しのマスクを被せる伝統はすでに古王国時代に現れているが、写真を見る限りでは、少々説得力に欠ける。これらの蜜蝋画は肖像画のはしりという説もある。ミイラはエジプト最後の王朝プトレマイオス朝時代までつくられた(かのクレオパトラが生きた時代)。ちなみにミイラの語源は防腐剤に使用された"ミルラ(没薬もつやく)"。お腹のあたりに「エウダイモンの幸あれ」と書かれている。ミイラは親族がいつても拝めるよう家屋の大切な場所に置かれていたとか。そして、時は流れ、古代が終わる。日本においては、卑弥呼が女王になるのはこの約200年後。

余談・・
1654年、貴族の最後の反乱、フロイドの乱が静まると 若き太陽王は、建築家のルイ・ルヴォーに命じて、母后の居室を改造させる。ロマネッリによる絢爛豪華な天井画が描かれた部屋は「アンヌ・ドートリッシュの夏の御座所」と呼ばれ、現在もここローマ彫刻の展示室(ドゥノン翼1階)に使われている。映画「仮面の男」では、ダルタニアンをガブリエル・バーン、アンヌ王妃をアンヌ・パリローが演じている。ダルタニアンはアンヌに薔薇一本を捧げ、最期の時に向かう。



by cocobear-riko | 2016-04-14 20:01 | 1er arrt | Comments(0)

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