2013年 11月 13日
Musée Jacquemart-André
パリ友と、これまたお初のジャックマール・アンドレ美術館へ。
1869年、エドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻のために建てられた邸宅
には、夫妻のコレクション、イタリア・ルネッサンス、18世紀フランス、オランダなどの絵画
作品とともに、美術工芸品や家具、タピスリーをはじめとする調度品にいたるまで、夫婦
の審美眼にかなったコレクションが見事なまでにセンスよく現代に活きていました。
奥様のジャックマールさんは画家だったのですね。
建物は二階部分を改修工事中で、工事中のカバーが全面にかけられていましたが、
よーく見るとトロンプルイユになっています。いやはやこういうところが素晴らしい!
スピーピングライオンが可愛くて、頬の表情などは他に類をみません。でも、、
私有地にて街中動物にカウントしてよいものかと、この手のオブジェをみると
いつも悩むのです(墓地も然り)。。
温室のような廊下はイタリア色が濃く、他、手間暇お金も惜しまない調度品の数々を
私は、予想に反してすべて興味深く鑑賞しました。絢爛豪華なものは食傷気味に
なりますが、ジャックマールさんとアンドレさんのコレクションは品がいいので、
飽きることはありませんでした。フランス人の友達に「これ(マイセン)欲しぃ~」というと
「いいけど、とても高いよ~」と笑われてしまいましたw。
そして企画展「Désirs & volupté 欲望と官能」へ・・
これまた予想に反して全てに興味深く、ヴィクトリア女王時代(1837-1901)のイギリス
の画家たちの作品を一堂にみたのは初めてだったので、しかも、フランス人の友達が
作品に添えられた説明書きを解りやすく説明してくれたので、絵画の中のメダムに感情
移入しながら見入ってしまいました。きっと私一人なら心の中で会話をしていたことでせうw
La peinture devient un rêve éveillé
"目を開けたまま見る夢"と名付けられた絵画
とりわけこの時代の画家たちが描いた「女性」は、同性の私から見ても好感が持てました。
愛を求める夢心地なマダム、なかには気になる異性に惚れ薬を飲ませようと企んでいる
小悪魔なマダムまでいてw、ヴィクトリア朝芸術の豊かさやそれに反する複雑さを感じとる
ことができました。
・・やはり自分の興味のあるものばかりを見ていてはダメ、、たまには寄り道をしなくては
いけませんね。。
この日は他にもいろんなことがあった印象的な一日でした。
きっと生涯忘れることはないでしょう。
merci☆
by cocobear-riko
| 2013-11-13 22:55
| 9e
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