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京都にて

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睡蓮の庭から差す木漏れ日と蝉時雨、たっぷりとしたソファにもたれ、誰もいないことをいいことに、履き慣れない靴を脱いでふぅっとため息、今日の日をおもっていました。


濱中社長の告別式にはテディベア関係者もたくさん参列しました。気心の知れた仲間たち、想いは同じです。遺影は十数年前のお写真だったとか。「今の方がダンディで格好いいよね」こそこそ話しをしながら、目の前の棺を前にしても、まだ、信じられない思いで見つめる・・


最期、、濱中社長の穏やかなお顔は無言のメッセージのようで、心にしかと焼きつけ、仲間たちと別れ、式場を後にしました。思えば、社長のためならと思ってやってきたことがたくさんありました。これからも、自分のやれる範囲で、やり方で、また時には少し背伸びもしながら、このテディベア業界に居続けたいなぁと思いました。


京都と大阪の境にある天王山、そうあの山崎の合戦のあった天王山、大山崎山荘美術館は、関西の実業家、加賀正太郎によって、大正初期から昭和初期に建てられました。イギリスチューダー様式の山荘風建築と安藤忠雄作の現代建築か゛自然と調和し、心地よい空間を醸し出していました。新館ではモネの「睡蓮」をみることができました。


その昔、家人もうたた寝をしていたであろうソファに深々と座りながら、いつまでも残ってゆく、語り継がれてゆくものをつくってゆきたい、、

「ですよね、社長」

と、独り言を言う、京都の昼下がりでした。


これから東京に帰ります。今日の京都は、数日前の雨のお陰で、暑さが和らいでいたようです。濱中社長とゆっくりお別れをすることができました。
Commented by allwesen at 2008-08-01 14:03 x
お久しぶりです。
睡蓮はかなりの大作ですが、晩年になると目が失明していきましたから
全体が真っ赤な睡蓮があります。娘さんの作もいいものがあります。
建築体験は一種、体全体の感覚体験ですから面白いものですね。
年金暮らしになったらイタリアのイエズス会の教会とかゴシック様式の
建物や美術館めぐりがしたいですね。後三十年後ですが・・・・
島根県来られることがあったら足立美術館の庭園を楽しんでください。
四季に応じてすばらしい風景を見せます。
では
Commented by cocobear-riko at 2008-08-02 12:33
allwesenさん
いつも気にかけてくださってありがとう☆
島根は友達と遊びに行く約束をしているので、足立美術館も
リストに入れておきます!
どの季節がよいでしょうねぇ・・楽しみにしています。

今、ちょうど、夫と、建築の話をしていたところでした。
絵画鑑賞も好きですが、それを見せてくれる器も大切ですね。

>体全体の感覚体験
なるほどぉうまいこと言いますね。
どんなに有名な美術品がきていても、足が向かない館が
あるのですが、山荘美術館は逆かもしれません。
立派な柱、ドイツ製のステンドグラス、ベランダからの眺め、
こじんまりとした館でしたが、細かいところまでオーナーの愛情を
感じる建物でした。
私は最近ステンドグラスに興味が出てきました。
教会は外せませんが、チョコレートメーカーのマゼのアトリエに
素敵なステンドグラスがあるようですし、そんな小さな作品も
見ることができればと思っています(希望・・)。
by cocobear-riko | 2008-07-30 19:32 | いろいろ | Comments(2)

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