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「le pave de l'ours 熊の敷石」

フランス語で「余計なお世話」「ありがた迷惑」という意味の諺です。次号の連載は「寓話」について書いていますが、この諺が登場する寓話集は、17世紀につくられたお馴染み「ラ・フォンテーヌ」。

森に住む孤独な園芸家の老人と、これまた孤独に飽きて山をおりて来た熊が、ある森で出会います。二人はすぐに意気投合し、老人の家で一緒に暮らすことになります。ある日、ぐっすり眠っていた老人の鼻先にハエが飛んでいるのを見て、熊は、親切心で、敷石をハエ目掛けて投げつけます。結末はわかりますね--;

- 無知な友ほど危険なものはない。賢明な敵のほうがずっとまし-

なかなか含蓄のある言葉です。。。
動物寓話は子供より大人が読むべき物語なのでは、と思いました。

装飾芸術美術館の「ラ・フォンテーヌの間」には、「le pave de l'ours」のシーンはありませんでした。残念。
「le pave de l\'ours 熊の敷石」_e0082110_055240.jpg
 
「le pave de l'ours」の古書が手に入ったら連載でもご紹介しようと思っていますが、私が探しているのは有名な動物挿絵画家グランヴィルが描いたものではなくて、シャガールが描いた一枚。熊が石を投げようとしている挿絵が多いなかで、シャガールは二人(?)が出会ったシーンを描いているのです。

孤独な二人が出会う

こちらもなかなか含蓄があります。。。

サントノーレの本屋(写真↓)で、「ラ・フォンテーヌ」の第一巻を買いました。
一冊ずつ買い揃えるつもりです。←あと何年かかることか・・;
「le pave de l\'ours 熊の敷石」_e0082110_1345422.jpg

※写真の本は「ラ・フォンテーヌ」ではありません。皮の表装がお美しい。
by cocobear-riko | 2007-07-07 00:55 | 1er arrt | Comments(0)

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by cocobear-riko
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