パリ・オペラ座バレエ団「天井桟敷の人々」@東京文化会館









e0082110_231535100.jpg3年越しの願いが叶い、5月30日(木)、パリ・オペラ座バレエ団、日本初演となる「天井桟敷の人々」を見ることができました。今日の千秋楽も行きたかったのですが、来週は歌舞伎鑑賞もあるので、我慢。公式サイトはコチラ

「天井桟敷の人々」は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下で制作されたフランス映画界の金字塔であり不朽の名作。天井桟敷とは、一番安い値段で芝居が見られる席のこと。原作は弱い者の味方ジャック・プレヴェール!この物語が大好きな私は、映画はもちろん、舞台にも感情移入、劇中劇ということもあったと思いますが、まるで私も物語の一部に入り込んでしまったような錯覚に陥りました。天井桟敷の"ひとり"、プレヴェールの世界観です。

舞台は、1830年代、パリのタンプル大通り、"犯罪大通り"と呼ばれた大衆演劇街。演劇の題材に派手派手しいメロドラマが多かったことが、その名の由来。映画の中では、無言劇(パントマイム)の看板役者バチスト(ジャン=ルイ・バロー)と、女芸人ガランス(アルレッティ)との恋愛を軸に、彼らを取り巻く男女の愛憎劇が展開されます。
※犯罪大通り・・パリ3区、boulevard du Temple(タンプル)、通称boulevard du Crime(犯罪)






映画では、ジャン=ルイ・バローが独特の雰囲気を持っていただけに、マチュー王子のバチストはどうかな・・と心配していたのですが、最初のパントマイムのシーンで、マチューバチストに♡を鷲掴みにされてしまいました!!!!!

この日のキャストは、、

バチスト:マチュー・ガニオ
ガランス:イザベル・シアラヴォア
フレデリック・ルメートル:カール・パケット
ラスネール:バンジャマン・ペッシュ
ナタリー:レティシア・ピュジョル
モントレー伯爵:クリストファー・デュケーヌ

マチューとイザベルのゴールデンペア。美しい美しいふたり、ガランスとバチストの恋模様、すれ違いに、何度ため息をついたことか。。マチューのパントマイム、静の演技、立って相手を見ているだけなのに相手に対する感情が伝わってくる、私はバレエの事は語れませんが、マチューの世界に引き込まれました。そして、イザベルが後れ毛をかき上げる仕草、赤いスカートの軽やかな足さばき、これも演出家のジョセ・マルティネスの仕事でしょうか。上演後、ついそれらを真似ながら外股気味に歩いてしまいそうになった自分に笑ってしまいましたがw

バレエはもちろん台詞はないけど・・

「愛する者同士には、パリは狭いわ」

「恋することは簡単なことよ」

「愛してほしい人に愛してもらえない、愛していない人に愛される」

・・天井桟敷の全てを物語っているこれらの台詞を所々に描きながら、あっという間に、一幕が終了しました。

と同時に、ロビーでパフォーマンスが行われるというアノンスが♪そういえば、開始時も、ロビーでジャグリングしているピエロがいました(マチューだったのかな?)。パフォーマンスを演じていたのは、ルメートル役のカール・パケット。「オテロ」のワンシーン、妻デズデモーナの不義の疑念に理性を失い、妻を絞殺するところを見事に演じていました。実はこのシーンも物語に繋がっていて・・

当時は、なんでも、お上からの許可なくしては台詞劇を上演することは許されなかったのだとか。バチストのいる無言劇団からシェイクスピアの「オセロ」が上演できるオペラ劇団に移籍したルメートル。私は運良くかぶりつき状態wで見ることができましたが、オテロとデズデモーナの息を呑むド迫力シーンに、ただただ見入るばかりでしたなり・・


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動画は方向転換できず~(許

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ロゼで喉を潤し、後半へ・・

が、しかし、ロゼを飲んでる場合ではなかった!席に戻ると、舞台では、休憩時間だというのに、幕が上がったままでリハーサル?をしているではありませぬか!そして、そのまま第二幕へ、劇中劇らしく、クラシックバレエのシーンが続きます。素晴らしい演出です。








クラシックバレエの後は、それぞれ違う人生を歩むバチストとギャランスが登場、子役(バチストの子供)もフランスから来ているのだろうか・・など気持ちが脱線しつつ、、終盤は、すべるように、物語が進んでいきました。。

ガランスは一見ファム・ファタルのように描かれていますが、最後は、バチストの幸せをことほぎながら、雑踏に消えていく・・

そして、鳴り止まない拍手、スタンディングオベーション、カーテンコール。

ラストは原作通りでしたが、私の中では、まだ、物語が続いています。。



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夢のような舞台が終わり外にでると、雨、、
楽屋口で出待ちしながら、、
やはりフランス人は傘をさしませぬよw



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そして、疲れていると思われる中、サインと記念撮影にとても気さくに応じてくださったマチュー王子♡ 気分だけでもと思い、ガランスを真似て赤いレインコートを着て行ったのですが、正解でしたw



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"mathieu"
ボールペンも一緒にw、宝箱へ・・♡

重力を忘れた一日、パリ・オペラ座バレエ団の皆さん、感動を、MERCI MILLE FOIS ☆
by cocobear-riko | 2013-06-02 02:33 | Comments(0)

Mariko TSURUTA, je suis créatrice d'animaux, d'ours en peluche. 動物・テディべア作家の鶴田眞利子です。いよいよ今秋「パリの街角動物」出版です。 よろしくお願いします。Tous droits reserves copyright(c)1995-2017


by cocobear-riko
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