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1789 les amants de la Bastille

星が綺麗・・

さて、いよいよ今月末はパリで初オペラロック鑑賞です!!!毎年恒例のサロン・デュ・ショコラ・パリも合わせての渡仏で、「1789 les amants de la Bastille」も、ショコラ友のマドモアゼルと来場予定。楽しみ倍増です〜♪

が、しかし、パリでサントラ盤を買い、歌詞を翻訳しようといきがっていたのに、無情にも時間だけが過ぎてゆき。。せめてストーリーだけでも押さえておかないと楽しみが半減するwと思い、本日は針を置いて、調べものの休日と相成りました。

以下、私的覚書です。

の前に、フランス人にとってフランス革命が勃発した"1789年7月14日"は、民主主義が生まれた特別な日であることを忘れてはいけませぬね。そして、1791年、フランス初の憲法が制定されますが、現在でも冒頭に記されている『人権宣言』の内容に異議を唱えたのが、今回のミュージカルの主役、フェミニズム運動の世界的な先駆者、オランプ・ド・グージュです。

史実に基づいたストーリーになっていると思われますが、どういう展開で話が進むかわからないので、登場人物とyoutubeにupされた映像でイメージしてみることにしました。まずは、前にも紹介済のビデオクリップより・・






右:Lazare・・軍人、政治家、数学者。穏健な共和主義者の立場を貫き、反対派からも尊敬されました。
左:Solène・・主役のRonan(農民出身の革命家。隠れキャラwだったのか、この時点ではまだ登場していない)の妹。






Camille Desmoulins・・革命派のジャーナリストで編集者、フランス革命の行動面の立役者ダントン派の政治家。バスティーユ襲撃の際には、パレ・ロワイヤルで「武器を取れ!」と群衆を扇動したことで知られています。




[登場人物]
※wiki参考。ビデオクリップに登場する主要人物は赤字にしました。

Louis Delort: Ronan, paysan農民, l'amant de la Bastille
Camille Lou: Olympe, sous-gouvernante des enfants royaux王の子供の家庭教師, l'amante de la Bastille
Rod Janois: Camille Desmoulins, avocat弁護士, journalisteジャーナリスト et députéダントン派の機関紙であった新聞「ヴィユー・コルドリエ」の編集長, plume de la Révolution革命へ導く
Roxane Le Texier: Marie-Antoinette d'Autriche, reine de Franceフランスの女王
Sébastien Agius: Maximilien de Robespierre, avocat弁護士 et député aux États généraux僧侶、貴族、平民の各議員で構成された身分制議会の代表
Nathalia: Solène, la s・ur姉妹 de Ronanla
Mathieu Carnot: Lazare, comte伯爵 de Peyrol, officier du Roi王の裁判官
David Ban: Georges Jacques Danton, avocat et président du district des cordeliers(革命政治の監視と批判を目的に1790年春にパリで設立された民間のクラブ)
Yamin Dib: Auguste Ramard, dit ≪ Le Mouchard ≫密告者

Philippe Escande: Louis XVI, roi de France
Tatiana Matre: Yolande de Polignac, duchesse de Polignacポリニャックの公爵夫人 et marquise de Manciniマンシーニの侯爵夫人, amie et confidente de Marie-Antoinette d'Autricheアントワネットの親友
Guillaume Delvingt: Jacques Necker, directeur général des finances最高財務責任者
Cyril Romoli: Charles X de Franceキリンのザラファがエジプトから寄贈された時の王ですよ〜♪w
・Comte d'Artois, frère de Louis XVIギロチン処刑されたルイ16世の兄弟

※公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵を総合して五爵(五等爵)




とにかく、最初の2人、RonanとOlympeが主人公、タイトルにもあるように"バスチーユの恋人たち"のようですね。youtubeにさっそくファンが撮影した映像がupされていますが(よいのかしら??)、映像だけでも鳥肌もの!!オペラロックにもっとも相応しい、ミュージカル史上に残る演目であるように思います(他はあまり知らないけどw)。実際に生でみたら、その夜は、興奮して眠れないかも〜w






Louis Delort: Ronan
農民出身の革命家。革命の英雄ダントンやデムーランと共にバスチーユの襲撃に参加、人権宣言に貢献した人物です。ちなみに、バスチーユを直接攻撃した近衛部隊の指揮官といえば、ピエール・オーギュスト・ユラン、あのオスカルのモ・デルになった方です。ミュージカルには出ていない?(確かめます!)






Camille Lou: Olympe
紹介文は、マリー・アントワネットの子供達の家庭教師、になっていますが。オランプ・ド・グージュ、劇作家、女優、フェミニズム運動の先駆者。先にも書きましたが、人権宣言の中に書かれた「La Déclaration des droits de l'homme et du citoyen(人間及び市民の権利宣言)」のhommeとは「男性」を指しているのではないか!と、その記述をfemme(女性)に置き換え、「La Déclaration des droits de la femme et de la citoyenne」と書かれたポスターを王妃に渡したり、反女権のモンターニュ派(ロベスピエール)と敵対し国王一家を弁護したり、政権獲得前のジロンド派を支持したり、ダントンを称賛したり。で、最後は、反革命の容疑で逮捕され、自ら望んで断頭台の露と消えてしまいます。。

女性の権利宣言が認められたは、1944年のこと。。
私はこの方の歌を聴く度に、感動して、鳥肌がたちます。。当日は、泣くかも。。

ロベスピエールは、ジャコバン党の山岳派に属していました。その山岳派が1792年の国民公会で政権を握ると、ロベスピエールは完璧な革命を目指すために独裁に走り、反対派を処刑する「恐怖政治」を行います。ダントンは派閥の結束を考えて寛容になるよう進言しますが、ロベスピエールは自分の政治遂行の弊害になるとしてダントンを処刑してしまいます。。ロベスピエールはダントンの人気に嫉妬心も抱いていたよう。。そのロベスピエールも行き過ぎた政策のために国民公会に逮捕され、やはりギロチン台へ・・






黒い衣装を着た人が恐怖政治を行ったRobespierre。いかにも、という感じですが。でも、この時点では、まだ、ダントンとも、デムーランとも、仲良く?しているのですよねw。こうして政治面からフランス革命を見ると、マニュフェストよりも権力争い、古今東西、何処もいつまでたっても同じことの繰り返しだな・・と思ったのでした。。

余談ですが、ダントンといえば、オデオン駅に銅像があります。私はなぜかいつもここで地図を開いて調べものをするのです。ダントンがそうさせていたのでしょうか。。

そして、まるで合言葉のようにして行われた「ギロチン処刑!!!」、、処刑の場となったコンコルド広場を通る度に断頭台の残像をみるような思いがしますが、、コンコルド広場を抜けてアレクサンドル三世橋を渡った先には、ナポレオンが眠るアンヴァリッド。。フランス革命は、紆余曲折を経て、ナポレオンの登場で収束を向かえるわけですが、塞翁が馬というのでしょうか、フランスの栄華には、あまりにも多くの同胞の血が流れていることを、その上を私達は歩いていることを、忘れてはいけませぬね。。そして、女性として、オランプ女史の死を無駄にしてはいけないと思ったのでした。




最後の一曲は、主役のRonanの妹Solène、まさにレヴォリューション、吠えてます〜w
ロケ地はもちろんヴェルサイユ!!!







by cocobear-riko | 2012-10-22 05:55 | Paris | Comments(0)

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