『Reineke Fuchs ライネケ・フクス ライネケ狐』
引き続き、暑中お見舞い申し上げます。そして、オリンピックも、メダルラッシュが続いていますね。でも、私は、北島康介選手の心からの「悔いはありません!」の一言に、今回もグッときました。。

感動をありがとう^^/

さて、大阪のRitti Bearさんに納品したクマ達ですが、8月15日(水)からの販売になるようです。よろしくお願いいたします。

そして、納品した「ココ・マッド」の背景に使用していた古書へ関心を寄せられた方々もたくさんおいでになられました。以前、テディベアファンクラブの連載でも取り上げたことがありますが、ココでは銅版画を中心に少しご紹介いたしましょうね。

バックナンバーも通販でご購入できるようになりました(ライネケの記事はVol.48)→コチラ



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『Reineke Fuchs』
ヴォルフガング・フォン・ゲーテ著
1846年 ドイツ 初版本!

12~13世紀後半のフランスの中世文学『狐物語』を元に書かれた動物叙事詩
背表紙と挿絵(もちろん銅板画)の素晴らしさにひと目惚れして迷わず購入しました。
※銅板画家は名前の記載がなく未だわからず。。残念。。



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物語の主人公は、悪狐ルナール。不倶戴天の敵、狼イザングランとの飽くなき戦いを
描きながら、当時の宮廷や町民、農民たちの生活を織り込み、擬人化した動物達の
滑稽な様子を皮肉な目で笑いとばしています。

狡賢く性格の悪い森の嫌われ者ルナール。そのルナールが裁判にかけられ、
これまでの罪の償いをさせるという内容ですが、不死身なのです、このルナールw
悪い奴ほどよく眠る、という映画のタイトルをふと思い出しました。



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ルナールはフランス語で狐という意味。本来はグビ(=狐)でしたが、物語の普及により
固有名詞が普通名詞に転ずるほどに好評を博したのでした。

しかし、何かやらかしそうな顔してますなw



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クマももちろん登場します。名前はブラン。
ブランは王様からルナールを裁判に連れてくる役目を仰せつかります。が、ルナールは、
「ハチミツを食べすぎてお腹が痛い。裁判には行けない。なんならその美味しいハチミツ
の在り処を教えてあげてもいいよ」と、言葉巧みにブランを罠にはめていきます。。

その他、動物達の特徴をよく捕らえた名前の付け方が印象的で・・

・美声の雄鶏シャント・クレール(朗々と歌う)
・兎のコアール(臆病な男)
・かたつむりのタルディフ(動作の鈍い男)

動物だけではなく、木にも命を吹き込んでいます。
知り合いの骨董店主が、一枚ずつ額装したら高く売れますよ、と言ってくれましたがw
本当に、一枚、一枚、ため息が出る程、素敵なのです。。



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著者は、12世紀という時代を考えて、知識と才能の持ち主、聖職者階級に属する人々と
言われています。著者は一人ではなく、たくさんの僧侶達によって書き継がれてきたよう。
僧侶の中でも、はみ出し坊主。本(岩波文庫「狐物語」)を読めば一目瞭然なのですが、
読むに絶えない個所が幾度となく登場します。。ストイックな生活の捌け口にしていたのか
銅版画にもところどころにアヤシイ場面が登場します。。
でも、私は、それらに、人間味を感じ、興味をそそられるのでした。。

では、なぜ、ドイツ人のゲーテが、フランスの動物寓話に興味を持つようになったのか・・

ゲーテは、対仏戦を2度も経験しました。フランス革命期の混乱ぶりを目の当たりにした
ゲーテは、『ライネケ・フクス』を通して民衆に暴動を戒めつつ、政府に圧制の非を訴えた
かったのでした。秩序を重んじる詩人ゲーテにとっては「神聖ならざる浮世の聖書」になって
いったのですね。。

舞台は、北フランスのセーヌ・エ・マヌル県があげられています。ヴェルサイユ宮殿の
モデルとなったヴォー・ル・ヴィコント城のある、カマンベールで有名な穀倉地帯。
今、無性に行ってみたくなっています。。w



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こんなに可愛らしいシーンもあるのですぅぅぅ><♪
もうこれだけの為にお店を開いて、額装して、壁に飾りたい。。。。。
by cocobear-riko | 2012-08-03 03:35 | 鶴田のイベント情報 | Comments(0)
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Mariko TSURUTA, je suis créatrice d'animaux, d'ours en peluche. テディベア、動物作家の鶴田眞利子です。Tous droits reserves copyright(c) 1995-2017 Coquin Coquine Bear 
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