パリで能鑑賞

少し前のイベントになってしまいましたが(お許しを)

ナポレオン3世がつくらせたパリ最古の遊園地(1860年開業)
ブローニュの森の一角にあるアクリマタシオン公園

ここで、4月上旬から5月上旬にかけての約1ヶ月間
日本文化を紹介するイベント「Le Jardin Japonais 春祭り」が開催されました
※年に一度、世界から一ヶ国を選んで招待する園の恒例行事

日系企業や自治体、各種団体が日本文化の紹介や観光PR、商品の販売を行い
連日、賑わったよう

今回の私のミッションは、我が熊本市の喜多流の能楽師、狩野琇鵬(かのしゅうほう)先生の
新作能「ジャンヌ・ダルク」を、この歴史ある園内のシアトルで鑑賞すること

狩野先生は、1980年、パリでフランスで初めて能を披露。
1992年には、フランス南部エクサンプロバンスに欧州初の常設の能楽堂を寄贈。
以後も、毎年、フランスとの交流を深められ、
2009年にはフランスから芸術文化勲章オフィシエを授与されました
※私が前に講演をさせていただいた熊本日仏協会の会員でもあられます

ジャンヌ・ダルクの生涯をどうやって能で表現なさるのか、、
私は興味津々で鑑賞しました

5月7日、約380席はほぼ満席となりました・・


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狩野琇鵬(かのしゅうほう)先生
74歳とは思えないほど、静かに気迫のこもった舞い、存在感に、圧倒されました。。


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百年戦争の際、オルレアン解放に貢献し、シャルル7世をランスで戴冠させ
フランスに勝利をもたらしたジャンヌ
コンピエーニュの戦いで捕虜となり、宗教裁判で異端者とされ、ルーアンで火刑に。。

狩野先生のご長男・了一氏がシテ役(主役ジャンヌ・ダルク)を好演


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法政大学の西野春雄(能楽研究所顧問)氏によって作られた約1時間半の聖女伝説
途中でフランス人のお弟子さんによるフランス語による説明を挟む形で
スムーズに進められました(日本語の説明もほしかったw)


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ジャンヌ・ダルク、それとわかるのは、小道具のみ
なのに、ジャンヌ・ダルクにみえてくる・・


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想像を絶するジャンヌの最期・・
会場内がひとつになった瞬間です


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「ジャンヌ・ダルクが人々や国家に抱いていた純粋な愛情、ジャンヌ・ダルクの母が
娘に抱いていた強い愛情は、キリスト教的文化でも日本的文化でも同じ。
能が持つ普遍性を、ジャンヌ・ダルクを通じて表現できれば・・」
と狩野先生


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そう、、
伝説の影には、お母上の大きな働きかけがあったことを忘れてはいけません

1455年11月7日、ジャンヌの母イザベル・ロメの訴えによりジャンヌの復権裁判が行われる

翌年の7月7日、ジャンヌが火刑にされた地であるルーアンにて、処刑裁判の破棄が宣告される

パリ公演が"7日"だったというのも必然だったのでしょうか。。


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5月5日にはジャンヌ・ダルク縁の地オルレアンで開かれた生誕600年祭でも聖女伝説を披露
用意していた900席はあっという間に埋まり、予想を遙かに超え大好評だったそう


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狩野先生の功績は、日仏の、大きくて強い掛け橋になっていくことでしょう
その記念となる公演を拝見することができて、本当に幸せに思っています。
私も着物で鑑賞したので、狩野先生の奥様の聖子さんやお弟子さんに喜んで頂き
「毎年、来てください」と言っていただきました^^v←すっかりその気w


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能鑑賞の後は、お目当ての"たこ焼き屋さん"へ~
パリで食べるたこ焼きはお洒落な味がしましたw


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またお祭りには我が熊本市からも期間限定で宣伝隊が参戦していました♪
クマもんに会えるかもと期待していたのですがw
広報部長?にラファエル氏(熊本・九州でフランス語教師、翻訳家として活躍)が凱旋!

「お久しぶり~。熊本のクマイベント以来ね~。覚えてる~?」
「覚えてるよー。着物もいいねー。フランスのテレビ局が取材にきてるから協力してよー」

桜のふりをしてブースの周りをキョロキョロする私w
ムッシュはクマもんのボールペンを来園者に配りながら熊本のPRをしていました

熊本にフランス人がたくさん観光に来たりして♪

狩野先生、喜多流の能楽師の皆さん、熊本市の皆さん、お疲れさまでしたm--m
by cocobear-riko | 2012-04-05 07:19 | Comments(0)

Mariko TSURUTA, je suis créatrice d'animaux, d'ours en peluche. 動物・テディべア作家の鶴田眞利子です。いよいよ今秋「パリの街角動物」出版です。 よろしくお願いします。Tous droits reserves copyright(c)1995-2017


by cocobear-riko
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